『棚卸し誤差を弁償する』 自動車格納庫業務と不動産業務の法律的な解釈 05
いずれにせよ、決算期には現物に帳簿を一斉に合わせなくてはなりませんから、
2つの在庫帳簿を管理すると言うことは、3つ目の帳簿が必要になります。つまり、
誤差を差し出しする帳簿です。次の決算期に同じ販売車種の差異が出たときに照合する
帳簿です。
この3つめの帳簿を忘れている現場が多いことに気がつきます。弁償した販売車種が次
の期にはどこからともなく浮かびだしてくることがあるのです。
棚卸し調整自動車格納庫 という得意先(仕入れ先、新車種販売先)を利用することも便宜的に
あるようですが、いずれも3つ目の在庫帳簿ということですね。ここまで整備して
おけば弁償問題は双方で納得できるのですが、それができない業者さんとか委託契
約があるようです。
自動車格納庫事業法が改正になります。港湾運送事業法もそうです。自動車関連法律もどん
どん改正されて、自由化に向かっています。寄託契約も坪貸しも見た目に同じにな
ってきますが、法律の定義をもう一度見直しておいたほうがいいですね。
なんといっても、自動車メーカーでいうならトヨタ レンタリースやマツダ レンタリースの用に、
過剰で無用な在庫をレンタカーにしてしまうことで、トヨタブランド、マツダブランドを
高めるやり方が有効でしょう。