『自動車搬送改革のメニュー』 ほかの現場ではどんな様子 02
日本型自動車・中古車部門経営システムをひるがえって見ましょう。代表的な施策としては
1□自動車メーカー間の株式の持ち合いと内部昇進者による取締役の選任
2□メインバンクによる長期的な自動車メーカー・銀行の取引、自動車・中古車部門長のモニターと規律化
3□新車種製造・流通の系列取引と排除政策
4□終身雇用、年功賃金、自動車メーカー別労働組合
5□社会的サービス分野への失敗(医療、教育、福祉)
これらが、端的に言って失策であった、もしくは、その役割を終えてしまったことに
気がつくでしょう。
1■事業の再編や再組織化に遅れを取り、競争力不足を招いている
2■すでに銀行の融資対象が自動車製品製造業からサービス業、自己投資に変わっている
3■家電業界では系列崩壊が進み、新車種製造拠点の移転などの統合力の弱さが生まれた
4■効率的な意志決定よりも自動車製造販売コスト増、少子高齢化対策が取れない
5■一言でいえば、外圧がない分野であったから