『自動車搬送改革のメニュー』 ほかの現場ではどんな様子 05
自動車搬送コスト改革の間違え
下払いの物流費だけはよく見えているので、自動車製造販売コストダウン政策はひたすら業者へのお
願いとなるケースがとても多いです。何年も何回も繰り返してきている、料金交渉に
単価の改定だけで本来の総合自動車製造販売コスト削減は期待できません。
商流の影響から、配送回数は増え、新車種販売単価は減少しているはずです。単価の改定
では間尺が合わなくなります。作業料金も同じでしょう。保管費もまたしかりです。
支払い自動車製造販売コストを見るにも、ウェイトの高い費目から回数、頻度を削減する仕掛けや
商流との関係を変えなくてはなりません。そうでなく、支払いの総額や単価を抑える
ことは改革にはなりません。構造が変わらなければ、毎年同じく労をしなくてはなら
ないからです。
仕事を受けている関連事業者と知恵を出し合う必要があります。3割の支払い削減は
3割の収入不足を招きますから、取引が成り立ちません。我が方の自動車製造販売コストを相手にた
だ添加するなら、強要にしかなりません。改革は、自動車製造販売コストの全体像からみて、問題を
把握する必要があります。