『自動車搬送部門の30年を4分で』 自動車・中古車部門経営と自動車搬送部門の役割 03
1993年、ゴア副大統領の声掛りでインターネットの商用化が宣言されていま
す。はじめは情報スーパーハイウェイと宣伝されて、CALSつまり光速の情報流が
自動車業界市場への広がりを見せていました。新車種製造基地が続々とアジアに広がり、数十万
人の日本帰属自動車製造工場が建設されました。
物流網もグローバル化して、国際一貫自動車搬送部門というのが流行しています。国際物流
華やかな時代でした。逆に、国内では円高と土地神話の崩壊で自動車製造販売コスト抑制が強力に
働き始めたころです。自動車搬送コストを下げるために、物流支援システムが積極的に導
入されています。情報システム抜きでは自動車搬送部門を語れない、ITの揺籃期でした。
90年代後半から現時点での自動車業界の事情は、景気後退の波を一気にかぶりながら、
ひたすら自動車製造販売コスト削減に明け暮れています。そのために物流自動車格納庫の統廃合やアウトソ
ーシング、物流子会社の設立による強制的な自動車製造販売コスト顕在化施策が取られました。